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笑うかど

今年こそ!で40年。

再就職と金の亡者

契約当初の入職予定日で話を進めていたが、急遽部長から連絡があり前倒しでのスタートとなった。訪問看護ステーションを起業するにあたって看護師数2.5人の縛りがある為、一人欠けても開業出来ない現状の中、人件費が勿体ないと感じていた事は容易に想像がついた。何だか自分の都合ばかり押し付けてくる人だな…この時点で何となく居心地の悪さを感じていた私は一抹の不安を抱えながら出社した。

 

部長はこちら側からの条件に対し、不利だと思われる時には一瞬顔を曇らせ、声のトーンを変える。自覚しているのかいないのか、ある意味わかりやすいタイプの人間だと思う。これまで医療法人を中心に働いてきた私は、福祉系の企業の厳しさを垣間みた気がした。会社の方針にはブラックと言われる所以がそこかしこに散らばり、明らかにこれまでの働き方とは違う風土がそこにはあった。そして会社側は、それを私たちに強要する。入社した時点で会社の方針に従うのが社員だと言われてしまえば元も子もないが、自らの仕事に一定の責任感と看護師としての自負をもつ私たちにとっては、そんなもの大して重要な事ではない。市場にニーズは十分にある。会社の方針と合わなければ、合う所へ移動するのみ、だ。そこ、わかってんの?って言いたい。

 

上層部には、一貫して他人の心を理解しようとする姿勢が欠如しているように感じる。看護師としての経験がないのだから、我々の仕事の厳しさや楽しさを理解出来るとは甚だ思っていない。ただ、わかろうとしていない事に対し、私は憤りを感じているのだと思った。特に彼らはお金が大好きな人間だ、尊敬するに値しない。私もお金は欲しい。働きに応じた昇給を望んでもいる。ただそのお金に固執するレベルが我々とは多いに異なるということ、そして対価として社員に還元するという気持ちは一切感じられないということだ。施設の職員と比べ、我々の給与は高い水準なのだろうが、苦労も違えば収入も違うから当たり前の事だ。ただそこは眼中にないらしい、馬鹿か。

 

これまで働いて来た公立の病院ではない考え方であったし、中規模の病院でも部長からは件数を確保する事を合うたびに言われたが、人柄もあってかここまでの不快感はなかった。小さな職場ではそもそも皆が医療職の集まりであり、自分たちがしたい事をするという気概の元、やる気のある人間が集っていたように思う。そういった職場での勤務経験しかない私には、ここの方針はかなり不快に感じるのだろう。さてこれからどうするか…

 

働きやすい環境で適正な報酬を得て、一生懸命がんばりたいだけなのに。

看護師達が起業する理由がわかるような気がした。